発達障碍あれこれ

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こちょこちょ心理学

発達障碍あれこれ

2019/06/17

発達障碍と薬物投与について

発達障碍の児童、大人も皆一生懸命生きている!

保護者様のご相談で、近年多くなっているのが、発達障害と診断されました。

薬を飲ませるように言われるがどうしたらいいか?  と言う事。

私は、まだ幼い児童への薬の投与は絶対反対しています。

そもそも薬と言うのは、病気などの不具合を治す為に飲むものですが、

薬には必ず副作用がありますし、発達障碍児童に飲ませる薬とは?

何がしたいのか? どのような効果があるのか?はなはだ疑問です。

発達障碍と言っても、脳の器質的な障害、機能の障害、発達の遅れなど

学習障害、対人関係の障害、いろいろ状態によって、異なりますが、

それが薬によって治るとは思いません。

印象的には、集団教育の場で、他の児童と異なる言動をするので、統一を

乱すから、精神安定剤を服用し、トラブルを起こさないように制止をかける為

などの目的で使用を薦められるケースがほとんどではないかと思います。

副作用としては、食欲が落ちる、ぼんやりする、生気が無くなる、意欲が

低下する、行動や思考が鈍麻する、成長を妨げるなど。

これは、おとなしくじっとさせ、大人の手がかからないようにるだけです。

例として、発表会の日、授業参観の日、研究発表の日、全体のセレモニーの日

とか、保護者に担任から服用を求められるケースがあります。

幼稚園、学校から精神科や心療内科受診に行くように指示され素直に従う

保護者様が多い。医原病とでも言いましょうか、医師の発言はかなり権威的に

保護者様に負の暗示をかけるものです。

親が薬を飲まないと駄目と指示すると、子供自身も薬がないと自分は駄目な子

だと学習していきます。幼い頃から親子で薬依存になってしまいます。

素敵な笑顔を浮かべていた児童が、次第に元気がなくなり、生気がなくなったり

するのを見ていると切なくなります。

児童の発達速度はまちまちなのですが、皆が同じ速度で、同じ能力を発揮すべき

だと言う偏った教育がまかり通っているのが現状だと思います。

ここでは発達障碍の種類については書きませんが、(それはまた別の記事で)

其々の状態に合わせて大人の関わり方や受け止め方、障害への理解を学び、

関わり方を工夫することで、かなりの問題を解決することが可能です。

現在、幼稚園での障害認定(レッテル貼と思っていますが)によって、

小学校、中学校まで、他の児童と隔離する傾向があります。

児童の成長発達は個人差があります。

皆と同じ時期には出来なくても、時間をかけたり、繰り返しの学習で

改善する事もかなりのケースで可能ですし、

発達障碍があるからこそ、特異な才能を発揮する児童もいます。

幼稚園のような幼い時に診断を受け薬漬けにされ、勉学の機会も隔離され、

児童自身の自己肯定感も阻害される現状とは、保護者様と闘い続けていこうと

思っていいます。

発達障碍診断を受け、薬をのませたら、トラブルが減り、先生や他の方からの

苦情が減り、ほっとする保護者もおられますが、薬を飲ませる前に、

皆と同じでなくてもいい! 他の子と違っても、一生懸命生きている児童を

温かい目で見守ってあげて欲しいと思います。

薬を飲ませるより、無意味に叱らない! 無理強いをしない! 追い詰めない!

その方が、よほど良い結果をもたらします。

就学前や、就学後、心療センター受診を薦められ、薬の服用を指示された方、

一度、ご相談ください。                 SACHI