統合失調症を乗り越えるママ

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こちょこちょ心理学

統合失調症を乗り越えるママ

2020/05/26

統合失調症を乗り越えるママ 続編

心の悩み

今回は、統合性失調症の両価性という性質について要点を絞って書きますね。

*統合性失調症の患者さんの主な症状は思考(物事の受け止め方)に現れます。
白か黒・・灰色は無い。100か0、全か無・・中間の数字はありません。
つまり、「何事も完璧、完全でなければならない」という事になります。
思考は特に道徳的価値を持つエネルギーで形成されているようです。

*次に、人間には感情という物が働きます。この感情にも思考と同じ特徴が現れます。
100か0、好きか嫌いか、愛があるか無いか、感じるか感じないか、になってしまいます。
感情は本能的欲求充足エネルギーによって働いています。

★大抵の場合、人間は思考と感情と二つの性質の違う働きをうまく調整していますが、
統合性失調症の方は両価性(反対の性質を持つと言う事)をうまく調整できずにどちらかが100ならどちらかは0、という形で現れます。

★二つの性質の違う働きをどうコントロールするかで、人の性格も変わります。
簡単に言えば、ひたすら生真面目な頑固者になるか、自己中心的な快楽しか求めない自分勝手な者になるか、程よく使い分けるか・・その人なりに自分はこういう人間だと受け止めてそれなりに生活しているのですが、統合性失調症の方は、どちらか一方のみが状況刺激に応じて現れたかと思うと思考と感情がくるっとひっくり返り、交互に同じ強さで働くと思っていいでしょう。しかも100か0、全か無で。

大変クールかと思えば大変情熱的、自分の中でも混乱が起きます。
これを人にも求めるので、常に人には裏切られた感を抱きがちです。その際は相手を攻撃してしまいます。自分に求めた時は、自分を攻撃し、自傷行為を起こすことも多いです。

特に若い方は恋愛をする時期でもあるので、相手が少しでも自分を大切にしていないと感じると猛烈に怒りに変わってしまいます。愛の反対は憎しみだとか、無視だとかよく言いますが、統合性失調症の方の愛の反対は怒りと悲しみになるようです。
本人は相手に100%の愛を与えているつもり、なのに相手は100%ではなく90%だとしてもそれが許せなくなるのです。

これは大変身勝手な行動にとられがちです。本人も時によっては相手に愛0%で接する事もありますからね。本人も愛しているのかどうか、自分でも分からなくなります。
カウンセリングで調整力を身に付けて改善して行く事は可能ですよ♪
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